阪堺電車

2013年09月09日

 先日、関西を訪れた際に、大阪市と堺市を結ぶ路面電車・阪堺電車(阪堺電気軌道)を利用しました。

堺市・大道筋を走る阪堺電車

 地元で「チン電」と呼ばれる阪堺電車は、阪堺線(恵美須町〜住吉〜浜寺駅前)と上町線(天王寺駅前〜住吉〜住吉公園)の2路線があります。実際の運行系統は、恵美須町〜住吉〜我孫子道、天王寺駅前〜住吉〜浜寺駅前または住吉公園となっています。このほか途中折り返しの区間運転もあります。
 阪堺には現役で運用される車両としては日本最古のモ161形(昭和3年製)が走っています。イベント用途のほか、定期運用ではラッシュ時のみの運行のため、残念ながら今回の訪問では目にすることはできませんでした。

 阪堺電車は2つの政令指定都市同士を結び、全線にわたって市街地を走行していますが、これまでに何度も廃線案が浮上してきました。利用客は減少の一途を辿り、特に堺市側の利用状況が芳しくないとのこと。実際に乗車してみると、時間帯のせいかもしれませんが、堺市内で目立った乗降がみられたのは東湊駅程度で、確かに都市内交通としては利用者が少ない印象を受けました。
 地図を見てもわかるように、阪堺電車は南海本線・高野線とやや距離をおいて並行に走っています。そのため大阪方面に向かうには、近くに阪堺の駅があったとしても、少し遠い南海の駅に直接向かい、そこから電車に乗るほうが早く移動できてしまいます。

 そんな環境下にある阪堺電車ですが、この8月には低床式の新型車両(1001形)が導入されました。

1001形堺トラム

 「堺トラム」という愛称が付けられており、木材を取り入れた和風の内装が特徴です。乗降のしやすい低床車両は日本各地で運行されていますが、関西での導入は「堺トラム」が初めてだそうです。導入に際しては堺市が補助を出したこともあり、現在は堺市側の我孫子道以南のみの運行ですが、来年からは大阪市内まで乗り入れる予定となっています。
 訪問した時は、まだ導入されて日が浅かったためか、沿線ではカメラを構えた多くの鉄道ファンが見受けられました。我孫子道駅では、駅前の商店街を行き交う近隣住民の方々も携帯電話を取り出し、まるで車両撮影会のような状況になっていました。

あびこ道にて

 大阪市内では天王寺から難波方面への延伸構想も動いており、今後の「チン電」の動向に注目が集まりそうです。



jmcblog at 08:30 
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