国立国会図書館

2014年02月05日

この言葉は、先日の115日の夜1055分から25分間のNHKの「探検バクモン」で、爆笑問題の2人とゲストの荒俣宏氏の3氏の進行で放映された中で流されたものです。この番組は毎週放映されており、今回の場所は、前週と同じ国立国会図書館での探検でしたが、その中の約50万点のコレクションを誇る世界有数の地図書庫の探検でした。国会図書館は、行かれた方はわかりますが、見たいものを依頼して、係員が書庫から出してくるのを待って見るだけしかできず、持ち出せません。しかも必要なところのコピーも資料の傷みが無いようにか、それとも著作権の問題なのか、専門の人がコピーするなど、厳重な管理がなされています。貴重な資料なのでやむを得ないのですが、大変時間がかかるシステムとなっています。これらを保管管理する地図書庫は、一般の人は入れないまさに秘密の場所でした。

“地図は歴史の真空パック”は、爆笑問題の太田氏が育った埼玉県上福岡市のある2万5千分の1地形図の「与野」の大正時代の地図を見ているときに流れたナレーションです。“真空パック”と言う言葉が、閉じ込めて保存していることの現代的な表現となっており、誰でもわかるうまい表現だと思いました。

 その他面白かった表現に、“ここで暮らしちゃう”と言うのがありました。これはこの書庫に入った時に、地図好きのタモリさんの話が出て、爆笑問題の太田氏が彼のことを言っていた言葉です。地図好きの者にとっては、ここで暮らさなければ堪能できない膨大な量の地図、多種多様な地図が有ることを表現しており、温度湿度も快適に保たれ、まさに適切な表現だと思いました。

 荒俣宏氏は、小説家と言うよりタレントと言った方が良いかもしれませんが、彼の小学校時代過ごした昭和25年ごろの東京都の板橋付近の空中写真が出てきた時に、“完全にグーグルだ”と叫んで当時の自分の家を見つけていました。若い人はともかく、60代後半の人でも空中写真を見て、“空中写真だ”と言わずに“グーグルだ”と言っていたのには、少し残念に思いました。正確には“真空パックのグーグルだ”かも知れませんが。

 なお爆笑問題の田中氏は、東京都中野区の出身で、付近の大正時代の2万5千分の1地形図を見て、中央線で中野の次が荻窪で、その間の高円寺と阿佐ヶ谷がないことと、近くに今は公園となっているところが、当時は「豊多摩監獄」があったことに驚いていました。

詳細な放送内容はこちらをご覧ください→ NHKサイトへ


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