2015年02月23日

「第11回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」で入選作品決定

 2月20日の朝日新聞朝刊に、日本損害保険協会、日本災害救援ボランティアネットワーク、朝日新聞社主催の「第11回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」で、過去最多の2,267点の応募があり、17点が入選作品に決まったとの記事が載っていました。

 『文部科学大臣賞』には、北海道の札幌南区川沿少年消防クラブ「南区川沿大雨みまもりたい」(5,6年生10名で結成)の「川沿地区大雨危険マップ」に送られました。これは昨年9月11日に札幌市等を襲った豪雨での避難の体験を盛り込んだ地図でした。地図に等高線を記し、川沿地区の山から川に水が流れていくことがひと目でわかるように、通常は北が上の地図を回転させ、山を上部に、川を下部に配置し、高低差を示した断面図やパノラマ写真を付けて地形を理解しやすくしたそうです。
 『防災担当大臣賞』には、福島県相馬市の市立中村第二小学校「かもめ防災探検隊」の「キズナマップ」に送られました。これは2,3年生10名が、東日本大震災から復興する町の姿を地図にまとめたものです。震災当時と今の写真を並べて貼り、復興の状況がひと目でわかるようにしてあります。

 『消防庁長官賞』には、愛媛県愛南町立福浦小学校「風の子ダイアモンズ」の「樽見自助・共助マップ」に、これは災害時に体の不自由な人が笛を吹いて救助を求め、「サポーター」が手助けする仕組みを落とし込んだものです。
 『まちのぼうさいキッズ賞』には、沖縄県糸満がじゅまる児童センター「イチマンがじゅまるチーム」の「がじゅまる安全マップ」に、これは放課後通う児童センターまでの300mほどの道の安全、危険な場所をまとめたものです。
 『気象庁長官賞』には、茨城県鹿嶋市立平井小学校の「平井っ子防災探検隊」の「よりはやく高台ににげようマップ」に、これは3人の自宅から避難所までの目印等を書き込んだものです。

 その他日本損害保険代理業協会賞は、ガールスカウト千葉県第3団の「三番瀬防災安全マップ」に、朝日新聞社賞に三重県鳥羽市安楽島子供会の「安楽島ぼうさいMAP」に、日本災害救援ボランティアネットワーク賞には、ガールスカウト神奈川県第53団の「坂の多いまち歩いてみたら」に、日本損害保険協会賞には、石川県かほく市子ども会宇ノ気支部の「安全安心な内日角を作ろう」に送られました。さらに8校・団体の作品に、審査員特別賞が贈られました。

 今回は水害や豪雨をテーマにした作品が目立ったとのことで、入選作品は実際に役立つ内容になっているのが特徴だそうです。このように地図が身近なものとして役立つことが、子供たちにより理解されていくことが期待された取り組みだと思います。なお表彰式は3月15日仙台市で行われます。

受賞作品の詳細についてはこちら

(M)


jmcblog at 14:43 
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