2015年02月13日

温泉の地図記号が市の旗に使われている?

熱海市旗

 静岡県熱海市の市の旗に、温泉の地図記号に似た図柄が使われています。ほとんどの市町村の旗が、その市の漢字や読み方をモチーフにしているので、ユニークな旗となっています。

 熱海市は言うまでもなく「温泉」によって成り立っており、「楽天トラベル」調査の「2014年 年間人気温泉ランキング」で1位の町であるので、“なるほど”と思われます。ただ熱海市のホームページには特にこの旗についての説明はありませんでした。それでは2位の別府の市の旗はどうでしょうか。残念ながら別の字をモチーフにした普通の旗となっていて、温泉記号には程遠い図柄です。10位までのうち、6位に位置付けられている草津温泉(群馬県草津町)の町の旗は、温泉記号に似ています。
 草津町のホームページでは、“草津(クサツ)を図案化し、全体で豊富な温泉を表し、力強く円に並んだ9つの「サ」が双方から均等な力で支え合い、町民の和と協力で発展する町を表しています。”との説明がありました。温泉記号をモチーフにしたと言えます。

 
  
 同じ群馬県の磯部温泉には、温泉マーク発祥の地という碑が立っています。
 磯部温泉のある安中市のホームページによると、“万治4年(1661)、付近の農民の土地争いに決着を付けるため評決文「上野国碓氷郡上磯部村と中野谷村就野論裁断之覚」が、江戸幕府から出されました。その添付図には磯部温泉を記した温泉マークが2つ描かれていたのです。専門家が調査した結果、この温泉マークは日本で使われた最古のものと判明。こうして磯部温泉は温泉マーク発祥の地となりました。”とありました。

 他の地図記号も市の旗等に利用され、多方面で話題となることを期待しています。(M)



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