2014年06月04日

電子地図用の地図記号ができる

4月24日の国土地理院のホームページに、“避難所等の地図記号を決定”とのタイトルで、国土地理院が、緊急避難場所や避難所(以下避難所等)を「地理院地図」などでわかり易く表示するための下図のような地図記号を新たに定めたことが載っていました。すなわち電子地図用の地図記号の出現です。多分初めてではないでしょうか。当面は地理院地図や内閣府の総合防災情報システムだけですが、広く電子地図への普及が期待されています。左側の場所の記号は、現在の避難所等で実際に掲示されている建物の記号と同じようなので親しみ易いのですが、右側の災害種別記号と組み合わせて表示されるので、少し複雑になっています。

避難所の地図記号修正付加
 なぜ避難所等の地図記号は電子地図用なのでしょうか。今回の発表では詳しくは載っていませんが、電子地図では避難所等の情報を速やかに表示し、変更があってもすぐ更新することができ、住民はスマホなどでいつでも最新の避難所等の情報を常に確認できるからだと思います。紙地図では、通常地図記号が2仍擁程度の大きさなのに、避難所等の地図記号は複雑なので5仍擁程度と大きくなくては表示できないこと、情報が固定化し、いざという時に現状の避難所等の情報を確認するのに不便だなどの理由があるのだと思います。

 この発表の2週間前の410日、国土地理院と国土交通省水管理・国土保全局及び内閣府(防災担当)の3者の連名で、「防災アプリの機能向上に向け公募を実施」として、“現在構築中の防災地図共用データベース(仮称)を活用して災害時の避難誘導等を図るための防災アプリ”の公募が始まりました。

 また次の日の411日には、国土地理院から「災害時避難誘導システムの共同実証実験業務」の企画競争の公示がありました。これは上記の公募された“防災アプリ”の機能向上を図るため、91日の防災の日でのデモンストレーション及び119日の和歌山県海南市での市民参加型の防災訓練での実証実験を効果的に行うための業務の公募です。

これらの動きは、昨年4月の災害対策基本法の改定を受け、市町村では避難所等を災害種別ごとに新たに指定・更新することが定められたことへの具体的な支援行動です。国として、現在の情報化社会に即した避難所等の情報の配信、取得、活用等を積極的に図っていることがうかがえます。地図にかかわる者として、この避難所等の情報が迅速に「地理院地図」に掲載され、広く活用されることを願っています。(M)



jmcblog at 11:39 
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