2013年09月24日

道路愛称

1_山手通り_標識(一財)日本地図センターのHPをご覧になった方には、地図センターの所在地を確認しようと案内図をご覧になった方も多いかと思います。地図センターは山手通りと玉川通りの立体交差の角にあります。この「山手通り」と「玉川通り」というのは、道路の愛称です。道路を管理している正式な名前では、山手通りは「都道317号」です。

2_玉川通り 山手通りの脇には、六角形の都道番号を示す形状で317号の数字を記載した標識や両方に矢羽がついて愛称名が記載されている標識が設置されています。また、玉川通りは、国道246号となります。最近では、国道では赤色の背景に愛称路線名が記載されている標識が設置されている場合もあります。

3_甲州街道 東京では、甲州街道や青梅街道といった江戸時代からの街道名を愛称名にした路線もあります。交差点前の行先表示板に横断する愛称路線が明示されている場合も多くあります。また、交差点の角にそれぞれの路線名がわかるように路線名の標識が設置されているので、目にした方も多いでしょう。

 ところで、この環状道路は、皇居の回りの「内堀通り」、「外堀通り」から数えて7番目の路線だから「環七通り」、8番目なので「環八通り」と呼ばれたのはご存知でしょうか。これらの環状道路の計画は、関東大震災の復興時に後藤新平によって計画されました。防火帯として緑地帯を伴う環状道路を作る計画が立てられ、内堀通りから環八通りまで計画されました。

 7日(土)の新聞には、都内の国道や都道の43路線の通称道路名が検討されており、年内には決定されると報道されました。これまでの愛称路線には変更がないようですが、新たに命名される路線が増えるようです。
 こんな道路愛称は、別に東京だけの話ではなく、大阪の御堂筋、名古屋の名駅通や太閤通、福岡の明治通りや国体通りなど全国各地にあります。調べたところ、この道路愛称は、全国に1万路線以上ありました。皆さんのお住まいの町にも道路愛称として呼ばれている通りがあると思います。

 さて、一番多い道路愛称の名前は何だと思いますか? 空港の前の道路を「空港通り」と呼んだり、国体が開かれた際に作られた通りを「国体通り」と名付けているところがありますが、これだと空港がある場所や国体が開かれる場所に限られます。
 街路樹の植物の種類で道路愛称にしている路線名もあります。この頃では、春先に白やピンクのかわいい花を咲かせるハナミズキが街路樹に増えてきました。私なんかは、これが一番多いのでは? と思いましたが、調べた結果は違いました。

 一番多かったのは、「中央通り」でした。町の真ん中を通る道路につけられていることが多いからでしょう。ちなみに、次は「駅前通り」でした。3番目は「けやき通り」、4番目に「さくら通り(桜通り)」と街路樹に由来する道路愛称が続きました。

 今回の調査では、道路の愛称を調べたため、商店街は含まれていません。商店街であれば、「銀座通り」が一番になったと思います。皆さんがお住まいの近くに、こんな道路愛称はありますか?



jmcblog at 08:30 
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