2013年09月20日
ニューヨーク・マンハッタン島の「貧富3Dマップ」
マンハッタン島といえば、東京の山手線内側の面積にほぼ匹敵する広さをもつニューヨーク市の中心部(上記左図:赤枠の範囲がマンハッタン島。右図:同縮尺の東京を比較として掲示)ですが、こちらのサイトに、マンハッタン島の3Dマップが掲載されています(下記参照。撮影の向きは上記左図・黒色の矢印を参照)。
この3Dマップの手前には、ハドソン川に架かるジョージ・ワシントン・ブリッジ(上記左図・黒丸を参照)が見えます。
3Dマップ、とはいっても標高を3D化したのではなく、人口統計データに基づき、純資産10万ドルごとに1cmを積み上げて、地区ごとにその高さを示した地図です。セントラルパーク(添付ファイルの左図:緑色の枠を参照)の東側に隣接する5番街(添付ファイルの左図:黒色の線を参照)には「マンモスタワー」が屹立していますが、その北側のハーレム地区は対照的に低くなっています。同サイトによれば、この3Dマップの作者がマンハッタンを選んだのは、「アメリカン・ドリーム」をある種、象徴しているからだと述べています。摩天楼の林立するマンハッタン島になぞらえて、数字の羅列に過ぎない人口統計データを地図に「立体的」に可視し、否応無く貧富の差を理解させる秀逸な地図表現です。