2013年08月14日

北方領土の地図

 

8月19日にロシアと北方領土について次官級交渉が始まるとの報道がありますが、国土交通省国土地理院では、北方4島(歯舞、色丹、国後、択捉)については、平成22年から2万5千分の1地形図を順次刊行しており、現在歯舞諸島、国後島まで刊行しています。

他の島も今後刊行の予定です。

北方四島の2万5千分1地形図刊行状況


なお2万5千分の1地形図には、“この図は、地球観測衛星の画像上で判読できた道路、建物等を表示したものであり、北方領土問題に関する我が国の立場にいかなる影響も与えるものではない”とのコメントが挿入されています。

5万分の1地形図については、国土地理院の前身が戦前作成した5万分の1地形図をもとに、衛星画像を使って修正し、平成4年に北方4島全域について刊行しています。

北方領土国後歯舞インデックス択捉5万インデックス


 国土地理院の地図閲覧サービスの“ウオッちず”での地図情報及び電子国土ポータルの基盤地図情報でも、刊行している地図と同じ情報となっています。すなわち25千分の1地形図が刊行されているところはその縮尺の、刊行されてないところは5万分の1の地形図の情報となっています。

なお20万分の1の地勢図などの小縮尺の地図にも当然北方領土は入っています。


サンプルに平成2431日発行の25千分の1の地形図「古釜布」の中央付近を載せました。経緯度のほか、建物や道路は書かれていますが、三角点及び水準点は非表示とされています。

古釜布中央部


jmcblog at 14:50 
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