2013年05月22日

東京スカイツリー 開業1年

 東京スカイツリー(R)が開業して今日(05/22)で1年になります。今では、東京の名所としてすっかり定着しています。当センター発行の『地図中心』474号(2012年3月号)で「東京スカイツリーのある街」として特集を組み、このブログでも言及しましたcover

 東京スカイツリーの(地面からの)高さは、武蔵の国にちなんで地上634m。自立型電波塔としては世界一の高さです。ハイキングで歩く山だとすると「ちょっと高いかな」と感じるくらいでしょうか。地図からの観点では、
 (1) どの範囲から見えるか、
 (2) (塔から)どの範囲が見えるか、
 (3) どのくらいの仰角で見えるか、
 (4) (地上の目標物が)どのくらいの伏角でみえるか、
などが関心の的になりました。地図中心474号で、(1)については山の展望と地図のフォーラムの田代博さんに、(3)については国土地理院OBの中村六郎さんご登場願いました。

 田代さんは、"国民的関心事"になる前から、新聞社との協力で可視マップを作成されていたそうで、その歴史的な資料とともに、可視範囲の解説や、東京タワーとツーショットで眺めることができる場所や、展望台からのダイヤモンド富士の可能性などにも言及していただきました。

 中村さんは、すみだ異業種グループ有志メンバーにより開発されたた商品「てくてくスケール」を使った遊び方から測量の原理まで易しく解説してくださいました。大きさが判っている対象をみて、見かけの大きさから、そこまでの距離を推定できます。てくてくスケール(略称「てくスケ」)は、この原理を使っていま居る場所から東京スカイツリーまでの距離を簡便に測ることができる道具です(1,000円)。

  東京タワーもそうですが、都市の顕著なランドマークは、都市自体の発展につれてその眺めや位置づけも変わり、また新たな眺めが「発見」されていくものです。東京スカイツリーの眺めがこれから、どんな変遷を辿っていくのか、地図の観点からも注目していきたいと思います。

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 東京スカイツリーが複数見える場所.この写真では2つしか見えていませんが、条件がよければ3つ、さらの良ければ4つ見えるハズ.


東京スカイツリー(R)は、東武鉄道株式会社と東武タワースカイツリー株式会社の登録商標です。
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