2013年03月01日

環境指標の分布を地図でみる

 今日3月1日はビキニ・デー。1954(昭和29)年のこの日、アメリカ合衆国が当時は信託統治領であった太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で、最初の水爆実験を行いました。近くの海域を航行していた約一千隻以上の船とその乗組員が被曝し、そのなかに日本の遠洋マグロ漁船第五福竜丸も含まれていました。

 ビキニ環礁は、1990年代に行われたIAEA(国際原子力機関)の調査から「永住に適さない」と報告されました。現在では短期間の滞在は問題無いレベルまで放射線量は下がっており、ダイビングスポットとして利用されていますが、永住者は居ません。2010年には、核実験が行われ大きな被害が生じた場所として「負の遺産」という意義で、世界文化遺産に登録されました。

 第五福竜丸は、後に東京水産大学(現・東京海洋大学)の練習船として使われていましたが、1976年から東京都江東区夢の島に建てられた都立第五福竜丸展示館に保存・展示されています。

 3月1日はまた、NASAの地球観測衛星LANDSAT5号が1984年に打ち上げられた日でもあります。1972年に打ち上げられた最初の地球観測衛星であるLANDSATシリーズの第二世代というべき衛星で、2009Landsat5設計寿命(3年)を大きく越え、今年1月まで現役で使われてきました。打上げ当時としては画期的な空間分解能・スペクトル分解能を実現し、これ以降、日本でも衛星画像の利用が大きく進みました。

 現在、国土環境モニタリングとして、国土地理院が大学等と協力し地球観測衛星TERRAまたはAQUAが観測したデータを解析し、全国の植生の活性度を表す地理空間情報を提供しています。

 環境指標のように、特に知らせたい情報(主題情報)を地図上に展開し公開するとき、基図として利用出来る地図サイトがいくつもありますが、日本国政府の公式見解に裏付けられたサイトとしては電子国土が唯一のものであり、多くの行政機関が電子国土サイトとして利用しています。文部科学省の放射線量等分布マップ拡大サイトが代表的です。

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