2013年01月12日

白銀の世界へ

 1月12日はスキーの日です。今年は、オーストリアのレルヒ少佐が日本にスキーを伝えてから101年目となります。新潟県のゲレンデにはレルヒさんなる「ゆるキャラ」が登場して人気も上昇中です。2012年の「ゆるキャラグランプリ」では、堂々の12位となりました。

cover484 地図中心484号(2013年1月号)の特集は「白銀の世界へ」。スキーやスノーボードの指導者クラスの方々や観光地理学の研究者の方に、スキーやスキー場あるいはスキー博物館に関する話題を提供していただいています。

 最近20年間、スノーボードを含めた日本人のスキー人口は激減し、閉鎖されたスキー場もいくつかあります。一方で、日本のスキー場を訪れる外国人のスキー客は増えているそうです。それも、ウィンタースポーツ環境に乏しいアジア諸国や季節が反対のオーストラリアからだけでなく、ヨーロッパや北米からのスキー客が少なくないそうです。

 国土地理院OBで長野県在住の方が、信濃史学会の学会誌に『何故、外国人は日本のスキー場に来るのか−知られざる特異性−』と題する論文を最近投稿されました。
 それによると、「スキー(場)の本場は欧米」との一般的な思い込みに反して、欧米人スキー客からは、日本のスキー場の自然条件について評価が高いということです。そして自然地理の観点から、低緯度の豪雪地にある日本のスキー場は、ヨーロッパアルプスのスキー場と比べても、遜色ないどころか、十分に有利な条件が備わっている可能性を示唆されています。

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