2012年12月08日
真珠湾と時差
12月8日は、対米英開戦記念日(太平洋戦争開戦記念日)です。
1941(昭和16)年12月8日午前3時19分(現地時間7日午前7時49分)、日本軍がハワイ・オアフ島真珠湾のアメリカ軍基地を奇襲攻撃しました。船橋海軍無線電信所から送信された戦闘行動開始を促す暗号電報が「ニイタカヤマノボレ1208」、攻撃成功を告げる「トラトラトラ」は映画化作品の表題で有名になりました。
本来はこの攻撃に先立ち、駐米日本大使館からアメリカの国務長官に、最後通牒を手渡すことになっていましたが、手違い等から文書作成が遅れ、実際に手渡されたのは、アメリカ東部時間7日14時20分−ハワイ時間で8時50分となりました。事実上の奇襲攻撃となり、「リメンバー・パールハーバー」の合言葉とともにアメリカ側の戦意を却って高めてしまいました。
地球地図データによる電子国土
東京とワシントンDCとは、経度にして約143度離れており、途中に日付変更線もあって14時間の時差があります。遅れた布告でもまだ12月7日。大使館の対応を含め、この時差が十分に考慮されたのか気になるところです。
同じ12月8日、日本陸軍はマレー半島での上陸作戦(マレー作戦)を開始。さらに12月10日には、ドイツのヒトラー総統がアメリカへ宣戦布告しています。第二次世界大戦はヨーロッパ・北アフリカ地域だけでなくアジア・太平洋地域を含む規模へと拡大し、日本は、1945年9月2日に降伏するまで約3年9ヶ月間の、連合国との戦争に入っていったのです。