2012年10月19日

世界初の測量士

 数年前、知人が仕事でエジプトに出かけ、ある写真を送ってくれました。その写真は、収税のために麦畑の測量をしている様子を描いた壁画でした。メンナの墓の壁画だそうで、本来写真は撮ってはいけない場所なのだそうですが、他の訪問者もいなくなった瞬間シャッターが自動的に下りてしまったのだそうです(知人談)。
 メンナは、第三王朝(B.C.1567〜B.C.1320)第8代の王トトメス言い虜△療效和翊ァγ論區泙鮑鄒した人だということが、イタリアのガイドブックに記されていたそうです。

egypt

  室内は広く壁画は長いらしく、一枚の写真には全部入りきらず二枚つないで見る形で撮影されていました。左端の徴税士と思われる二人の人物のうちの一人に、跪いて懇願している人物が見えます。税金が収められない人が免税を懇願しているようにもみえます。

 ついで縄を持っている人やポール持ちも見え、右下には測量データを記録している人が見えます。測量の絵が、作付け時ではなく収穫時であることに重大な意義があるようです。これから耕す耕地の面積よりも収穫時における麦畑の課税のための測量が、国家にとってより大切であったに違いありません。

 測量が地籍測量から始まったことには変わりありませんが、それは、国家の収税のための測量であり、それだからこそ測量士が貴族にまでなったのでしょう。メンナは当時の測量士の代表であり、彼こそは世界初の測量士でしかも貴族になった人ということになります。

 写真は大事に保管してあります。さらにこの写真から読み取れるものがあるかもしれません。興味のある方がおられましたら是非申し出て下さい。 (jmchako)

 → エジプト大使館 エジプト学・観光局
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