2012年10月04日

『北極出地2012』

K-HachimannMeisatsu

 映画『天地明察の上映に併せて、北極星の観察を呼びかける北極出地2012キャンペーンが行われています。また、京都大学総合博物館では、11月12日(土)に『体験!北極出地観測〜渋川春海の貞享改暦から伊能忠敬の全国測量へ〜』と題して、映画に使用された大象限儀の組立・実演を行うイベントが予定されています。

 映画の前半、将軍の前で対局を披露する碁打だった安井算哲(後の渋川春海,1639〜1715)が、会津藩主・保科正之に算術と天体観測の才能をかわれて、日本全国を廻って北極星の高度を精密に測ることで土地の緯度を測る観測隊に参加します。北極出地です。
 建部昌明が率いる北極出地隊が、大象限儀を用いて天体の仰角を観測し、歩測を行いながら次の観測地に移動する様子は、地図や測量に興味のある読者には馴染みやすいものでしょう。この百数十年後、伊能忠敬(1745〜1818)も北極出地を行っています。

 現在の北極星は小熊座α星で、ポラリス(Polaris)ともいいます。地球の自転軸の北の延長線上の点(天の北極)に極めて近い位置にあることから、見かけ上ほとんど動かない星です。二等星という肉眼で見える星々のなかでは比較的明るい方に属し、しかも、北斗七星(大熊座の一部)やカシオペア座という特徴的な形の星座から、その位置を容易にみつけることができます☆☆

 日々の生活に追われゆとりの少ない現代にあって、このキャンペーンをきっかけに、星空を眺め、宇宙と地球に思いを馳せるひとが少しでも増えるなら、とてもうれしいことです。

☆ 映画の北極出地隊隊長である建部昌明のイメージが伊能忠敬とダブるのは、演じる笹野高史さんが富岡八幡宮伊能忠敬銅像と似ているためでは、と投稿者は思っております。

☆☆
 これに比べ天の南極には、現在これといった目立った星や星座ありません。北半球に住むひとは幸いです。

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