2012年09月10日
山はもっと高くなるのか?
地殻変動の激しい日本列島。現在の地形の概形は、地殻変動の結果であって「高い山々は隆起してますます高くなり、低い平野や盆地は沈降してますます低くなっている」といわれています。
国土地理院地理地殻活動研究センターの研究チームが、この9月に北アルプス(飛騨山脈)前穂高岳(3090m)に登り、山頂の一等三角点「穂高岳」(長野県松本市)で4年ぶりにGNSS(☆)観測を行い、山の高さの変化などを精密に測定するそうです(→国土地理院からの公表資料)。
穂高岳での同様のGNSS観測は、1999年・2005年・2008年にも行われ、平均すると年間5mmほどの隆起する傾向がみられています。今回の観測データと比較することで、過去4百万年の隆起によって形成されたと考えられている北アルプスの隆起が現在も継続しているのか検証するそうです。ちなみに、年間5mmの隆起が百万年間続くと、山は5千m高くなる計算になります。
2008年と今年2012年の間には、日本列島の東半分が大きく動いた2011年3月の東北地方太平洋沖地震が起きており、これが山の隆起に影響しているのかどうかも注目されます。
さて、山といえば、月刊『地図中心』9月号(通巻480号)の特集は「秋だ!野山だ!山ガール!」です。
これまで男性中心と思われていたいろいろな分野で、若い世代を含め女性の活躍が目立つようになりました。数年前までは「女子」「女子○○」などという呼称もありましたが、語呂がいいのか最近では「○○ガール」などと呼ばれることも多いようです。
「山ガール」には、初心者ももちろん多いでしょうが、ハイレベルの域に達しながらも「オタク」のような深みにハマることなく、ありのままに仕事と両立させている方も多いようです。そんな山ガールの方々に、さまざまな山との出会いやつきあい方を書いていただきました。
執筆いただいた山ガールのおひとりは、山歩きがきっかけで高山の地形を研究し、現在は地図会社の技術者として活躍されているそうです。年間数mmの変動が大山脈を形成するように、山に親しみ地図を読み作る女性は、これから着実に増えていくものと思います。
☆ GNSS:Global Navigation Satellite System(測位航法衛星システム)。アメリカ合衆国が運営しているGPSが知られていますが、最近はそれだけでなく、ロシアのグロナス(Глонасс)やEUのガリレオ(Galileo)、中国の北斗、そして日本の準天頂衛星など、いろいろな衛星測位システムが開発されています。測位や測量用の受信機もこれに合わせて、GPSだけでなくグロナスなどの衛星電波も受信して測位に使える機器が主流になりつつあります。

国土地理院地理地殻活動研究センターの研究チームが、この9月に北アルプス(飛騨山脈)前穂高岳(3090m)に登り、山頂の一等三角点「穂高岳」(長野県松本市)で4年ぶりにGNSS(☆)観測を行い、山の高さの変化などを精密に測定するそうです(→国土地理院からの公表資料)。
穂高岳での同様のGNSS観測は、1999年・2005年・2008年にも行われ、平均すると年間5mmほどの隆起する傾向がみられています。今回の観測データと比較することで、過去4百万年の隆起によって形成されたと考えられている北アルプスの隆起が現在も継続しているのか検証するそうです。ちなみに、年間5mmの隆起が百万年間続くと、山は5千m高くなる計算になります。
2008年と今年2012年の間には、日本列島の東半分が大きく動いた2011年3月の東北地方太平洋沖地震が起きており、これが山の隆起に影響しているのかどうかも注目されます。
さて、山といえば、月刊『地図中心』9月号(通巻480号)の特集は「秋だ!野山だ!山ガール!」です。

これまで男性中心と思われていたいろいろな分野で、若い世代を含め女性の活躍が目立つようになりました。数年前までは「女子」「女子○○」などという呼称もありましたが、語呂がいいのか最近では「○○ガール」などと呼ばれることも多いようです。
「山ガール」には、初心者ももちろん多いでしょうが、ハイレベルの域に達しながらも「オタク」のような深みにハマることなく、ありのままに仕事と両立させている方も多いようです。そんな山ガールの方々に、さまざまな山との出会いやつきあい方を書いていただきました。
執筆いただいた山ガールのおひとりは、山歩きがきっかけで高山の地形を研究し、現在は地図会社の技術者として活躍されているそうです。年間数mmの変動が大山脈を形成するように、山に親しみ地図を読み作る女性は、これから着実に増えていくものと思います。
☆ GNSS:Global Navigation Satellite System(測位航法衛星システム)。アメリカ合衆国が運営しているGPSが知られていますが、最近はそれだけでなく、ロシアのグロナス(Глонасс)やEUのガリレオ(Galileo)、中国の北斗、そして日本の準天頂衛星など、いろいろな衛星測位システムが開発されています。測位や測量用の受信機もこれに合わせて、GPSだけでなくグロナスなどの衛星電波も受信して測位に使える機器が主流になりつつあります。
