2012年05月11日

見にウォーク(4) 東京・愛宕山〜パワースポット巡りで気力アップ〜

ゴールデンウィークも過ぎ、年度の仕事や学業は早くも前半の山場にさしかかっています。仕事や学業の追い込みにお疲れ気味の方におすすめしたいのがここ数年静かなブームになっているパワースポットです。さあ、気力アップのためにさっそく出かけましょう。今回紹介するのは、東京都心にある意外に険しい山〜愛宕山です。モデル・ルートは、次のとおりです
 

都営地下鉄大門駅〜芝大神宮〜愛宕トンネル〜愛宕山(男坂・女坂)〜愛宕神社〜NHK放送博物館

【歩行距離】約4Km  【歩行時間】約2時間 
 

都営地下鉄大門駅A6出口を出てすぐに右折し、路地を入った左手に芝大神宮の大きな鳥居が見えます。芝大神宮の御祭神は、大照大御神と豊受大御神の二柱。伊勢神宮の神様をお祀りしているので「江戸のお伊勢さま」と、将軍家から江戸の庶民まで尊崇をあつめ、おおいに賑わったそうです。縁結びで有名な「千木筥(ちぎばこ)」は檜の曲物で藤の花が描かれた函です。このお守りのご利益は「千木」と「千着」をかけ衣装が増えますように、箪笥に入れて置きます。さらに女性の幸せ全般に効果があり、良縁に恵まれ幸せな結婚ができるという有り難い縁起物のお守りなのです。しかも、最近女性週刊誌に紹介されたそうで、女性参拝者が絶えません。

芝大神宮千木筥
芝大神宮(左)、千木筥(右)

 芝大神宮を後に細い路地を新橋方向に進んでゆくと、思わず食欲をそそられる飲食店が点在しています。ここはひとまず我慢してお帰りの楽しみにします。日比谷通りを越え、愛宕下通りを進み愛宕神社前交差点に差しかかると見えてくるのが、愛宕隧道(あたごずいどう)です。東京23区内で自然の山を掘り抜いた唯一の山岳トンネル、と国土交通省関東地方整備局の広報誌で紹介されています。記念に写真を撮りました。さて、愛宕山を目指します。
愛宕トンネル愛宕隧道銘板

愛宕隧道



 世の中には、実際に目にしなければ本当のすごさが分からないものが、たくさんあります。麓に着くと同時に感じられたのですが、愛宕山に登るための「出世の階段」(別名「男坂」)の急勾配も間違いなくそのひとつに数えられるでしょう。傾斜角は37°、86段で踏面もせまく、踏み外すと危険なので両側に石造手摺、中央に鎖の手摺が設置されています。「こ、これは・・・」と思いましたが、せっかくここまで来たのだから由来のとおり「きっといいことがあるはず」と思いなおして登り始めます。正直30段目くらいで「あー!来なきゃよかった」と後悔しつつ、もう一段、さらに一段、また一段・・・
男坂女坂
男坂(左)、女坂(右)

やっとの思いで山頂の愛宕神社です。境内は、都会の喧噪とは一線を画すような雰囲気に包まれていました。ここが山頂だとは思えないほど平らで、どの場所も整然ときれいに保たれていることに驚きました。大国主命を祀る大黒天社、猿田彦神を祀る太郎坊社、美しい市杵島姫命を祀る弁才天社と池などもがあり、こんとんと沸き出す水の清らかな音を聞くだけでも、この場所を訪れる価値が十分にあります。
愛宕神社弁天池
愛宕神社(左)、弁才天社と池(右)

三角点三等三角点「愛宕山」

愛宕山(海抜26メートル)自然の山として都区内随一の高さを誇り、桜と見晴らしの名所として、江戸庶民に愛され数多くの浮世絵にもその姿が描かれています。明治元年には勝海舟が西郷隆盛を誘い下の写真のような眺めの山上で、江戸市街を見わたしながら会談し、無血開城へと導いたのでしょう。鉄道唱歌にもその名が唄われ、春は桜・夏の蝉しぐれ・秋の紅葉・そして空気の澄んだ冬景色と、四季折々の顔を持つ風光明媚な愛宕山は、都心でも自然の息吹を直接体験できる貴重な場所です。散策中に三角点を発見し、思わずパチリと写真を撮ってきました。
慶應元年
撮影場所
明治元年の愛宕山からの眺め(左)とその撮影場所(右)
放送博物館の展示から

ここには調和のとれた世界がありました。癒しのパワーと出世の王道「男坂」を登ってエネルギーをもらい、七福神の大黒様と弁財天様さらに猿田彦様までいらっしゃるのですから、多彩な恩恵で出世できるというのもうなづける気がします。

放送博物館テレビジョン
NHK放送博物館入り口(左)と展示(右)

 最後にNHK放送博物館に向かいます。世界初の放送専門の博物館として1956(昭和31)年に開館しました。日本の放送が始ってから80余年、ラジオからテレビへ、さらに衛星放送、ハイビジョン、そして昨年からデジタル放送へと大きく進歩・発展してきました。“放送のふるさと”愛宕山は靜かにその歴史を刻んできました。博物館の展示を見ているだけでも、昭和〜平成への時代の流れを感じられます。この博物館は入場無料です。お得な感じのするウォークでした。
旧版地形図T8

(Photo & Report by jmchashi)

03-6 時層地図
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