2010年12月06日

阪和線と湖西線


 このブログの前回(20101126日付け)記事では、大阪の天王寺駅から隣の新今宮駅までの120円区間を、近畿圏のJR西日本路線で大廻りした乗車記を紹介しました。この大廻りルートに含まれる阪和線と湖西線については、「地図中心」12月号の特集「新幹線と高速鉄道を地図から見る」のなかの記事「新幹線に迫る高速在来線」でも紹介しています。
 現在JR西日本に属する阪和線の前身は純民間資本の私鉄、阪和電鉄で、1930(昭和5)年までに天王寺〜東和歌山(現・和歌山)間を開業しています。時代を先取りした複線電化の高速鉄道で、阪和間61.3kmを途中無停車の特急は45分で駆けました。その表定速度81.6km/hは、当時の国鉄特急「燕」の69km/hを大きく上回り、昭和戦前期における日本で最も速い列車でした。1930年鉄道補入の地形図には、古墳が点在する丘陵地をほとんど直線で進む阪和電鉄が描かれています。
 湖西線は、1974年に開業した琵琶湖西岸に沿う鉄道で、東海道新幹線で培った技術を取り入れた高規格の在来線です。複線電化の線内に踏切は1カ所もなくカーブも在来線としては緩く「ミニ新幹線」と呼ばれたこともあります。新幹線と在来線が直通する現在の「ミニ新幹線」とは別のものです。信号設備をさらに改良すれば最高速度160km/h程度の運転は可能といわれています。
 湖西線の前身は、浜大津から近江今津まで51.0kmを結んでいた江若鉄道という単線非電化のローカル私鉄です。
5万分の1地形図「北小松」の1992年と1965年の地図画像を重ねてみました。湖西線の一部区間で江若鉄道の路盤をそのまま引き継いでいて、急カーブの区間は短絡していることが判ります。

近江舞~1


地図センターHOMEへ



jmctsuza at 08:30 
コラム 
記事検索