2010年11月11日

中山道と活断層


  2万5千分1都市圏活断層図「木曽山脈西縁断層帯とその周辺(上松、妻籠)」、「邑知潟断層帯とその周辺(邑知潟、邑知潟西南部)」の4面を、111日に販売開始しました。1面1,000円(税込)、国土地理院の地図を扱っている全国の書店で入手できます。
 都市圏活断層図は、内陸地震の防災対策のための長期評価やハザードマップのための基礎資料として、都市域とその周辺の活断層の詳細な位置情報を表示した国土地理院技術資料です。今回の公表により全国で147面(約58,600平方キロメートル)が整備されました。
 木曽山脈西縁断層帯は、概ね中山道に沿い中央アルプスと木曽谷との境をなしています。下図は、国土地理院の公表資料から引用した「上松」の一部です。今回調査では、長野県上松町荻原付近から南へ大桑村田光付近まで続き馬籠峠断層につながる断層線が見出され、これを上松東断層と新たに命名しています。
 中山道の木曾十一宿のなかでも町並み保存で知られる妻籠宿から馬籠宿まで、都市圏活断層図「妻籠」を片手に歩いてみましょう。 馬籠峠を越えると、すべて山の中だった木曾路は尽き、視界が一気に開けます。活断層は数千年に1回地震を起こしますが、断層運動によって造られた地形を、私たちは快適なウォーキングコースとして利用しているのです。

AF-MAP~1
 
 地図センターHOMEへ



jmctsuza at 11:15 
商品紹介 | 防災
記事検索