2009年10月15日


   以前はよく 小 ・ 中学校の教室の壁に貼られていた長方形の世界地図は、 メルカトル図法により作製された地図です。この地図は、 世界の形を知るうえで最も一般的なものですが、実は距離と面積の歪みは大きく、特に北極や南極に近づくほど歪みが大きくなります。しかし、よい点は角度が正確であるということです。メルカトル図法は円筒図法の一つで、主に海図 (航海図) に使われています。図上の2点間 (出発点と到着点)を結ぶ直線と経線  (子午線) を横切る交点において、図上の角度と同一の角を測って進めば、目的地に到達できるという優れた特徴があります。
  ところで、国土地理院の地形図と地勢図は、実は円筒図法です。  ただし、メルカトル図法とは円筒の向きが逆で 「ユニバーサル横メルカトル (UTM) 図法」 と呼ばれているものです。 これは、地球全体を経度6度ごとの座標帯に分割して、子午線を基準に円筒を横向きにして座標帯ごとに投影するため、誤差は少なく、 座標帯内では地図を隙間なくつなぎ合わせることができます。このUTM図法は、第2次大戦以降、大・中縮尺の地図に適した図法として世界的に使われています。

          円筒図法・子午線2


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(問6) 火山、地震、洪水などの災害に備えるための地図を言い表したものとして正しいものを、次の  銑 のうちから一つ選んでください。


メンタルマップ  ▲魯供璽疋泪奪 
ナビゲーションマップ  ぅ妊献織襯泪奪


解答と解説はこちら 

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正解は

  ハザードマップは英語のhazard map からきたものです。ちなみに、2004108日に発表された国立国語研究所「外来語」委員会の第3回「外来語」言い換え提案では、ハザードマップを「災害予測地図」、「防災地図」としています。定着するかどうか注目されます。

  メンタルマップは心象地図とも呼ばれ、たとえば、しばしば利用する施設は大きくまた近く感じ、 まれにしか利用しない施設は小さくまた遠く感じるというような、心にうつる映像を表現した地図のことです。

  ナビゲーションマップは、陸海空の航行・移動に関する地図に広く使われますが、情報処理の分野では、インターネットなどでの操作や思考の流れを示すダイアグラムという意味でも使われることがあります。 同じように意味を比喩的に拡張して使う例として、 パレスチナ和平の 「ロードマップ」 をあげることができます。道路地図のように、道筋をたどっていけば目的とするところに到達することができるからでしょう。デジタルマップは数値地図などとも呼ばれます。

参考資料---日本国際地図学会編 『地図学用語辞典 増補改訂版』
技報堂出版/1998年6,930円)
地図学用語辞典・学会
※上記問題は、地図力検定試験より出題してます
第12回地図力検定試験お申込みはこちらへ







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2009年10月09日


091001

  今月は東京23区の最南端、 大田区を特集します。大田区は羽田空港をはじめ、新幹線などの鉄道や首都高速など各地と東京を結ぶ玄関口のひとつです。   とはいえ、そのまま通り過ぎるだけの方も多いはず。   「どこがおススメ ? 」 と聞かれても、貝塚や海苔で知られる大森や職人技が光る町工場、  数多くの文士が暮らした馬込、高級住宅街の代名詞ともいえる田園調布など、その魅力は一言で語りつくせません。 そして2010年に国際線化される羽田空港は、区を東京の玄関から日本の玄関へ変え、世界の人々が初めて日本を感じる場所となることでしょう。

  「日本の縮図」とも言われる大田区を通り過ぎるだけだなんてもったいない! この地図中心式の大田区ガイドブック(?)をご覧になって、日本の玄関・大田区へお出掛けください。


※11月号特集は「元気な 鹿沼」です。

11月10日発売予定。お楽しみに !
http://www.jmc.or.jp/book/mapcenter/index.html


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jmcsuzu at 10:33 
地図中心 

相模野基線北端点(相模原市麻溝台4-2099-2
−相模原市指定史跡 指-19(平成132001)年
41日指定)−

   明治新政府は「富国強兵」、「殖産興業」を掲げ、このための測量・地図作製事業に着手し、全国規模の精密な地形図整備に取りかかりました。
  精密な地図を作成するためには、まず、全国に配置した三角点の位置 (緯度・経度・高さ)を正確に決める必要があり、三角点測量から始められました。 この測量は、当時、三角測量という方法で行われ、近傍の三角点同士が形成する三角形の内角を経緯儀と呼ばれる器械を用いて測定するものです。 いくつかの地点で、 三角点間の距離を精密に測定しておけば、 あとは次々と角度を測るだけで 全国の各三角点の経緯度が決まり、三角点間の距離が決まります。図形としてみれば三角形の角度を測り、 計算方法としては三角関数を用いることから、 このような方式の測量は三角測量と呼ばれました。この、ところどころで三角点間の距離を精密に測った最初の場所が、この相模野基線(基線の全長距離5209.9697メートル:明治15年測定) であり、参謀本部陸地測量部によって設置された全国13箇所の基線場の内の一つです。この基線場は、相模原市が史跡指定する  「相模野基線北端点 (一等三角点・下溝村)」 のほか、座間市内の 「南端点 (一等三角点・座間村) 」及び「中間点」が現存しています。
   当時の相模野は、 広く平坦な原野であり、見通しが良いので基線場としては最適地でした。
相模野基線北端点/一等三角点「下溝村」
相模野基線北端点










     地図をクリックすると拡大します
相模野基線・地図






















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