2009年10月15日

正解は

  ハザードマップは英語のhazard map からきたものです。ちなみに、2004108日に発表された国立国語研究所「外来語」委員会の第3回「外来語」言い換え提案では、ハザードマップを「災害予測地図」、「防災地図」としています。定着するかどうか注目されます。

  メンタルマップは心象地図とも呼ばれ、たとえば、しばしば利用する施設は大きくまた近く感じ、 まれにしか利用しない施設は小さくまた遠く感じるというような、心にうつる映像を表現した地図のことです。

  ナビゲーションマップは、陸海空の航行・移動に関する地図に広く使われますが、情報処理の分野では、インターネットなどでの操作や思考の流れを示すダイアグラムという意味でも使われることがあります。 同じように意味を比喩的に拡張して使う例として、 パレスチナ和平の 「ロードマップ」 をあげることができます。道路地図のように、道筋をたどっていけば目的とするところに到達することができるからでしょう。デジタルマップは数値地図などとも呼ばれます。

参考資料---日本国際地図学会編 『地図学用語辞典 増補改訂版』
技報堂出版/1998年6,930円)
地図学用語辞典・学会
※上記問題は、地図力検定試験より出題してます
第12回地図力検定試験お申込みはこちらへ







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2009年10月09日


091001

  今月は東京23区の最南端、 大田区を特集します。大田区は羽田空港をはじめ、新幹線などの鉄道や首都高速など各地と東京を結ぶ玄関口のひとつです。   とはいえ、そのまま通り過ぎるだけの方も多いはず。   「どこがおススメ ? 」 と聞かれても、貝塚や海苔で知られる大森や職人技が光る町工場、  数多くの文士が暮らした馬込、高級住宅街の代名詞ともいえる田園調布など、その魅力は一言で語りつくせません。 そして2010年に国際線化される羽田空港は、区を東京の玄関から日本の玄関へ変え、世界の人々が初めて日本を感じる場所となることでしょう。

  「日本の縮図」とも言われる大田区を通り過ぎるだけだなんてもったいない! この地図中心式の大田区ガイドブック(?)をご覧になって、日本の玄関・大田区へお出掛けください。


※11月号特集は「元気な 鹿沼」です。

11月10日発売予定。お楽しみに !
http://www.jmc.or.jp/book/mapcenter/index.html


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jmcsuzu at 10:33 
地図中心 

相模野基線北端点(相模原市麻溝台4-2099-2
−相模原市指定史跡 指-19(平成132001)年
41日指定)−

   明治新政府は「富国強兵」、「殖産興業」を掲げ、このための測量・地図作製事業に着手し、全国規模の精密な地形図整備に取りかかりました。
  精密な地図を作成するためには、まず、全国に配置した三角点の位置 (緯度・経度・高さ)を正確に決める必要があり、三角点測量から始められました。 この測量は、当時、三角測量という方法で行われ、近傍の三角点同士が形成する三角形の内角を経緯儀と呼ばれる器械を用いて測定するものです。 いくつかの地点で、 三角点間の距離を精密に測定しておけば、 あとは次々と角度を測るだけで 全国の各三角点の経緯度が決まり、三角点間の距離が決まります。図形としてみれば三角形の角度を測り、 計算方法としては三角関数を用いることから、 このような方式の測量は三角測量と呼ばれました。この、ところどころで三角点間の距離を精密に測った最初の場所が、この相模野基線(基線の全長距離5209.9697メートル:明治15年測定) であり、参謀本部陸地測量部によって設置された全国13箇所の基線場の内の一つです。この基線場は、相模原市が史跡指定する  「相模野基線北端点 (一等三角点・下溝村)」 のほか、座間市内の 「南端点 (一等三角点・座間村) 」及び「中間点」が現存しています。
   当時の相模野は、 広く平坦な原野であり、見通しが良いので基線場としては最適地でした。
相模野基線北端点/一等三角点「下溝村」
相模野基線北端点










     地図をクリックすると拡大します
相模野基線・地図






















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2009年10月01日

 


  健康増進にウオークが見直されるようになり、休日には家族連れで野山を歩く人、 あるいは夕食後にチョット近所の友人と誘い合わせて夜の街を歩く人など見かけます。測量界でも、江戸時代の測量家、 伊能忠敬の測量の旅をヒントに日本全国を一周するウオークのイベントに積極的に取り組みました。毎年6月に開催される測量の日には、歩測による距離当てクイズも行われています。
歩測・伊能さん 
距離を測る単位として最初に用いられたのは、おそらく人間の歩幅であったと思われます。 測量会社に入った人は、測量に足を踏み入れた際、 最初の訓練でこの 「歩測」 による距離当てクイズを経験します。最初はなかなか正確な距離は出せないものです。「目測 (もくそく) は6分の1、歩測は30分の1の程度の誤差」とのことで、一般的に100mに対する誤差は、目測で約17m、歩測では約3mと言われています。  さらに、当時は100mをキッチリ66複歩で到達する訓練がありました。1複歩が1.5mとなるよう歩幅を一定にしなければなりませんでした。  この複歩は、古く中国で二足(ふたあし)、すなわち1複歩を一歩と定めたのが起源だそうです。私達も訓練するごとに100mを 1m位の誤差で正確に測れるようになり、その後の現場の測量では非常に役に立ちました。 例えば水準測量では、標尺の中央に据えたレベルから前視標尺も後視標尺も同じ距離になるよう標尺を据える必要があり、歩測の精度が水準測量の精度に影響することになります。 ベテランになるとカーブした道路でも標尺持ちは、正確に1m以内にその位置に据えることができるのです。これも測量技術の腕(足?)の内と言えるかも知れません。距離が等しくないと何度も標尺を据え直すことになります。

  江戸時代の測量家伊能忠敬は、1800 年の蝦夷地測量の際、江戸と野辺地 の奥州街道を歩測で測量したといわれています。 因みに忠敬は、全国測量前に毎日通っていた暦局から千住宿まで歩測をしており 、「一町に一五八歩」 という記述があります。これを計算すると 「1町=10909.1cm10909.1cm÷158歩=69.04cm」  となり、伊能忠敬の一歩は69cmであったと思われます。 1複歩にすると138cmで、我々が訓練した150cmよりやや短い物差しであったようです。



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   私たちが生活する地球が球体であることは、周知のとおりですが、私たちの目にする地図は、平らな紙面に印刷したものであり、時には T VやPCの画面であったりします。丸い地球の表面を平らな紙面に表した地図には、どうしても  「歪み」  が伴います。
                                                                                          
07 地球儀  球面を平面に置き換える時に出る歪みには、距離、方位、面積、角度などがあります。 今までに考案された図法では、これらの歪みのうち、 限定された条件下で 二つ同時に解消できる場合がありますが、 三つ以上の歪みを同時に解消することはできません。

   数ある地図投影の基本型は、次の三つに分類できます。その第1は、地球を平面に投影する方位図法、第2に地球を筒状の円筒面に投影する円筒図法、第3に地球を底辺の丸い円錐面に投影する円錐図法があり、  いずれも地球を平面に延ばしたものです。(図あり)

  しかし、先ほどの 「歪み」はどうしても地図には存在します。地図の利用目的によっては、地図の性質 (図法)を知ることが大切です。この歪みに比較的無関係なのは地球儀です。地球儀は、 地球と変わらぬ 「球」 の特性をうまく生かしているからです。
       地図投影法
地図投影法1円錐図法


円筒図法





方位図法




     図をクリックすると拡大します。


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